輪郭手術の体験談を読んでいると、こんな言葉によく出会います。
「小さくはなったんだけど、なんだか不自然なんです」
数値は減ったのに、結果が不自然に感じられるケースです。理由を探るため、ひとつの顔に縮小の施術を順番に重ねてみました。
3ステップで削り続けました
頬骨縮小(強め)→ Vライン(エラ)→ 顎先の長さ短縮 の順に足していきました。




数値はステップごとに減り続けました。
| ステップ | 顔幅 | エラ幅 | 下顔面の長さ |
|---|---|---|---|
| 1. 頬骨 | −0.1% | 0.0% | −0.2% |
| 2. + エラ | −0.2% | −0.9% | +0.4% |
| 3. + 顎先 | −0.1% | −0.5% | −3.1% |
ところがステップ3で方向が狂います
元の状態元の状態 — 施術前。
ステップ2まで — ここまでは「すっきりした」と読める仕上がりです。
ステップ3まで — 数値の上では最も小さい顔です。
ステップ3では下顔面の長さが3.1%短くなり、数値の上では最も小さくなります。ところが元の顔と交互に見比べると、ステップ2のほうが自然に見えました。
ステップ3で顔のバランスが変わってしまったためです。
顔は大きさではなくバランスで読まれます
顔を見るとき、私たちは絶対的な大きさだけでなく、いくつかの比率も一緒に見ています。
- 額・中顔面・下顔面の縦の三分割比率
- 頬骨幅とエラ幅の横の対比
- 目・鼻・口の位置と、顔の輪郭までの余白
縮小のステップを重ねると顔の輪郭は小さくなりますが、パーツはそのままです。ある地点から目・鼻・口が相対的に大きく見え、余白が減って顔が詰まって感じられることがあります。
顔が小さくなったのに不自然に感じられる理由のひとつです。輪郭とパーツのバランスが一緒に変わってしまうからです。
だからこそ順番と上限が重要です
- 縮小は一度にひとつずつ見て判断するほうが確実です
- 下顔面の長さを短くした後で、幅まで削る必要があるかをもう一度判断できます
- 骨を削る施術と軟部組織を減らす施術では、元に戻せる度合いが違います
特にバッカルファット(頬の脂肪)除去は元に戻すのが難しく、その後、顔がこけて見える一因になり得ます。年齢とともに自然に減っていく組織なので、除去する範囲は慎重に決める必要があります。今回の比較にバッカルファットのステップを入れなかった理由です。